子供の歯並びが心配 乳幼児からの口腔機能アプローチの重要性 - ブランデ歯科・矯正クリニック 三郷駅前

コラム

子供の歯並びが心配 乳幼児からの口腔機能アプローチの重要性

子供の歯並びは顎の大きさで決まることが多いと言われております。歯の大きさは遺伝要素が大きいですが、顎の大きさは生まれてからの環境に大きく左右される事が徐々に解明されてきております。特に最近の子供は昔に比べてどんどん顎が小さくなってきていると言われております。歯並びが悪いと大人になってから顎関節症になってしまったり歯を失うリスクや発音などに大きな影響を与えます。乳幼児期から適切な口腔ケアや習癖を改善して行くことが大切です。今回は顎が小さくなってしまう原因について詳しく解説します。

現代の子供たちは歯並びが悪い

現在の日本の子供たちは5人に4人が歯並びが悪いという統計が発表されています。歯の大きさは遺伝性のため昔も今もほとんど変わることがありません。ではなぜ歯並びが悪い子が増えてしまったのか?その原因は顎の大きさが大きく関わっております。食形態の変化や補助器具の増加、電子機器の早期段階からの使用など要因は様々です。次の章ではその原因を詳しく見ていきましょう。

子供の顎が小さくなってしまう原因

子供の顎が小さくなってしまう原因として現在大きく取りあげられているものは、「低位舌」「口呼吸」「口唇閉鎖不全」「異常嚥下」らがあります。これらの項目は小児口腔機能発達不全症のチェック項目として厚生労働省が注意喚起を行っている項目です。つまり国全体で現在の子供たちの顎が小さくなってしまう原因を改善していこうという動きになっております。ほかの要因として「頬杖をつく子」や「電子機器の長時間使用」なども取り上げられ、ストレートネックや姿勢不良も改善が必要と言われてきております。

顎の成長を促進させるには?

顎の成長を促進させるためには「低位舌」「口呼吸」「口唇閉鎖不全」「異常嚥下」などの要因を改善する必要があります。「低位舌」に対しては舌を口蓋に付けるトレーニングを行ったり、「口呼吸」「口唇閉鎖不全」に対してはお口を閉じれるようになる練習、「異常嚥下」に対しては舌の柔軟性向上や動かし方の練習を行う必要があります。

また「姿勢」による要因に対しては日常生活の中で「電子機器の使用」の時間制限を設けたり、「頬杖をつかない」ように意識させたりすることが重要です。

顎の骨の1次成長は10歳までに形成されることが多いため、それまでにトレーニングや生活習慣改善を行うことが重要になってきます。

子供の顎の成長には本人や保護者の協力も必要です

上記で述べた原因や改善策はほんの1部でしかありません。もちろんお子様1人ひとり原因は様々であり、早期発見を行うことで早期対策を行うことで歯列不正を予防できることが多いです。トレーニングや習癖の改善は自宅で行えることが多いです。継続して行っていただくことで適切な顎の成長へつながります。虫歯や歯肉炎だけでなく口腔機能についての問題改善を国全体で取り組むように示唆されている時代になりました。当院では日本小児口腔発達学会の口腔機能支援士が在籍しておりますので些細なことでも気になる場合はぜひご来院ください。

この記事の執筆者

櫻井 保慶

ブランデ歯科・矯正歯科クリニック 三郷駅前 院長

<所属学会・スタディグループ>
日本歯周病学会 所属
日本臨床歯周病学会 所属
日本口腔インプラント学会 所属
日本小児口腔発達学会 所属
日本歯科保存学会 所属

AFD 会員
SIA 会員

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