歯が抜けたらどうする?原因や対処法について解説 - ブランデ歯科・矯正クリニック 三郷駅前

コラム

歯が抜けたらどうする?原因や対処法について解説

歯周病や虫歯などで歯を失ってしまった時、その部分をどのような方法で治せるかは人さまざまです。また急に歯が割れてしまって抜歯になることは誰にでも起こりうるトラブルで、いざご自身がその境遇に陥った時どう対処すれば良いのか戸惑うこともあるでしょう。本記事では、歯を失う原因とその対処法について詳しく解説します。

歯を失ったら起きること

歯を失ってしまった場合、抜けた部分は当然隙間ができてしまいます。隙間ができることで噛みづらくなり食事がしにくくなります。反対側ばかりで噛むと逆に反対側に負担がかかり顎関節症や反対側の歯を失うことにもつながります。また、歯を失ってそのまま放置してしまうと隙間に向かって歯が倒れてくるため歯並びや噛み合わせが悪くなり、早期接触と言って歯がぶつかり咬合性外傷という打撲や捻挫に近い症状が出てしまう可能性もあります。

歯を失う原因

歯周病

歯を失う原因で最も多いのは歯周病です。ギネスブックにも認定されており、割合で言うと歯を失った方の1/3以上は歯周病によるものとデータで公表されております。歯周病は「サイレントキラー」といって、痛みもなく症状が進行してしまうため、気づいた時には既に手遅れ(抜歯)となってしまう病気です。歯肉からの出血や腫れ、歯のぐらつきなど歯周病の症状に心当たりがある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

虫歯

歯を失う原因として歯周病に次いで多いのが虫歯による喪失になります。割合で言うと歯を失う原因の全体の約1/3が虫歯による喪失となります。虫歯が進行すると歯の神経である歯髄まで到達して歯髄炎となり熱いものや冷たいものが沁みたり、何もしなくてもズキズキする痛みが生じますが、ピークを超えて歯髄が失活してしまうと噛んだ時の痛み以外生じにくくなります。その結果、腫れたり強い痛みが出るまで気づかず虫歯が進行してしまいます。根管内や骨よりも深い位置まで虫歯が進行してしまうと抜歯になってしまいます。歯が欠けてしまったり、冷たいものや熱いものが沁みる、歯ブラシをすると痛いなどの症状に心当たりがある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

歯の破折

歯を失う原因として次いで多いのが歯の破折による喪失になります。割合で言うと歯を失う原因の全体の約1/6が歯の破折による喪失となります。歯の破折の原因は力が大部分を占めますが、他にも割れる原因として残っている歯の量が少なかったり、被せ物や詰め物が不適であったりもあります。歯が割れていると噛んだ時の痛みが出たり、歯肉の腫れ、膿が出てくる、長期的な違和感があったりします。このような症状に心当たりがある場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

歯を失った際の治療法

歯を失った場合、口腔状態や部位に応じて適切な治療法が選択されます。以下に、具体的な治療法を紹介します。

インプラント

インプラントは人口歯根を骨の中に埋め込み、骨とインプラントが結合するのを待った後に上部構造を装着する治療法となります。インプラント治療のメリットは他の歯への負担が少ないことや元の歯と同じように噛むことができることです。一方で骨とインプラント体の結合を待つため治療期間がかかってしまったり、保険適応でないため費用がかかってしまうなどのデメリットもあります。また、インプラントは骨がないと行うことができないため、適応症例が限られることもあるので注意しましょう。

ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣りの歯を削って橋渡しのように被せ物で欠損部を補う方法です。メリットは保険適応内で行うことができるのに加えて、元の歯に近い感覚(約70%)で噛むことができます。しかし、健康な歯を削らないといけなかったり、両隣りの歯に負担がかかるため痛みが出たりダメージが加わってしまうデメリットもあります。

入れ歯

入れ歯は両隣りの歯に金属のばねをかけて欠損部を補う方法です。メリットは保険適応内で行うことができます。しかし、毎日ご自身で着脱しての管理が必要であったり、異物感が強かったり、慣れていないと噛みにくいなどのデメリットもあります。

歯の移植

歯の移植は歯を失った箇所に親知らずを植え込む方法です。メリットは保険適応で行えることです。しかし、親知らずが残っていることが前提条件であり、生存期間も大半が約5~10年と言われているため、あくまでも一時しのぎの意味合いが強い処置となります。

歯を失ったら早めに歯科医院を受診しよう

歯を失った場合、早期の治療が重要です。放置すると歯が移動したり不快感が増したりするだけでなく、さらに深刻な問題を引き起こす可能性があります。歯科医院では、失った歯の状態に応じた最適な治療法を提案し、迅速に対応してくれますので早めに歯科医院を受診しましょう。

この記事の執筆者

櫻井 保慶

ブランデ歯科・矯正歯科クリニック 三郷駅前 院長

<所属学会・スタディグループ>
日本歯周病学会 所属
日本臨床歯周病学会 所属
日本口腔インプラント学会 所属
日本小児口腔発達学会 所属
日本歯科保存学会 所属

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