小児の口腔機能発達不全症について

<口腔機能発達不全症>

こんにちは、ブランデ歯科・矯正歯科クリニック　三郷駅前です。

皆さんは小児の口腔機能発達不全症という言葉を耳にしたことがございますか？

現在10代の48.3%,20代の40.6%が口腔の機能不全の疑い症状を経験しているというデータが出ています(歯科医療に関する一般生活者意識調査より引用)。

また、未就学児の保護者の50％以上に、子どもの食事に関する心配ごとがあることが判明しております(子どもの食の問題に関する調査より引用)。

今までは全身的な病気や障害のない子ども（定型発達児：いわゆる健常児）の場合、食べる機能を含めた口の機能の訓練は、保険診療の対象とはなっていませんでしたが、このような調査結果により2018年（平成30年）4月から公的医療保険の対象となりました。

機能訓練を行うことで口腔機能の発達不全を緩和させることができます。

口腔機能発達不全症とは以下のような症状がみられる場合疑われます。

当てはまる項目があったり、心配な場合は早めの受診をおすすめいたします。

<離乳完了前>

・哺乳量,授乳回数が多すぎたり少なすぎたりムラがある
・離乳食が進まない
・食べ物の噛み方がおかしい
・食べるに時間がかかる
・食べるときの飲込み方がおかしい
・なかなか飲み込むことができない
・丸飲みしてしまう
・食べこぼすことが多い
・口が開きっぱなし
など

<離乳完了後>

・歯がなかなか生えてこない
・歯並びが不正
・嚙む面に大きな虫歯がある
・嚙む時間が極端に短いまたは長い
・片側ばかりで噛む
・発音がおかしい
・いつも口を開けて息をしている
・指しゃぶりをやめられない
・その他の口の癖がある
など

近年では口腔機能のアプローチを幼少期より行うことで、口腔から全身機能の定型発達を促す時代へとシフトしてきております。

もしお子様の口腔状況で気になる場合はぜひ受診にいらっしゃってください。